デイサービスの費用と利用料金を抑えるためには?1日型と半日型の通所介護の違いは?比較はできる?
高齢者の生活に不安がある方へ
「初めての高齢者介護に失敗したくないし、時間やお金を無駄にしてしまうのは困る」高齢者生活に必要な介護認定、デイサービスの選び方、老人ホームの選び方、自宅売却の方法について、「やってはいけないこと」をお伝えするための無料ニュースレターです。
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- デイサービスの費用と料金を抑えたい。
- デイサービスの費用がかさむので不安。
- 1日型と半日型の違いは?
- 介護度が上がるとどんな問題がある?
ビックハートは介護福祉事業と不動産事業を行っています。
現在3タイプのデイサービスを運営していますが、デイサービスにも目的に合わせていろいろな特徴を持った施設があります。
弊社のデイサービスは主にリハビリに特化したものです。
生活機能によって、老後に自宅で生活できるのか、どの程度の介護リフォームが必要なのかなどが変わりますし、ご自宅での生活が難しい場合は施設を選択するということにもなります。
ご自宅の売却を検討される方の中にも、出来るだけ住み慣れた家で生活したかったという方が多い印象を受けます。その為にも、早期に身体を動かして、筋力を維持していく必要があります。
また、老人ホームなどの施設は費用も高額になりますので、健康寿命が長ければ長いほど老後費用の節約にもつながります。
デイサービスの費用は、サービス提供時間や回数によって変わりますが、2,000円程度から、毎日通っても2~3万円で収まります。
デイサービスにはどのようなものがありますか?1日型と半日型の違いは?
5~8時間の一日型のデイサービスと、2~3時間の半日型のデイサービスがあります。提供されるサービスはその施設によって異なるので一般化した説明は難しいですが、5~8時間は、食事やお風呂の提供があったり、リハビリがあったりすることが多いようです。
2~3時間は、主にリハビリを提供していることが多いですが、リハビリの内容はその施設によって異なりますので、一度見学に行って雰囲気を感じてみると良いでしょう。
ちなみに、弊社は3時間タイプを2件。5時間タイプを1件運営しています。(2023年2月現在)
個別リハビリが特徴で、利用者様の身体の状態と目標に合わせてリハビリメニューを設定しています。
デイサービスの利用費用はどのように決まりますか?
デイサービスを利用するには、介護認定を受ける必要があります。
要支援1・2、要介護1~5に振り分けられます。
デイサービスの費用はこの介護度とサービス提供時間によって決まります。国の基準があるので、施設による料金の差はほとんどありません。
(施設や加算の種類によって、数百円の違いはあります。)
デイサービスの追加料金(加算料金)は何がありますか?
基本料金に加え、デイサービスの加算には以下のようなものがあります。
細かいところかもしれませんが、年額にすると大きな金額の差が生まれる場合があります。
- 入浴介助加算
- 個別機能訓練加算Ⅰ
- 個別機能訓練加算Ⅱ
- 認知症加算
- 若年性認知症利用者受入加算
- 中重度者ケア体制加算
- 栄養改善加算
- 口腔機能向上加算
- サービス提供体制強化加算
- サービス時間延長加算 (費用は時間帯や地域の区分などによって異なるため確認が必要です。 )
- 介護職員処遇改善加算
デイサービスの追加料金(その他)は何がありますか?
デイサービスによって料金に違いがあるため、事前に調べておく必要があります。特に高額になるというものはありませんが、介護保険適用外となるため注意が必要な場合があります。
- 食事代
- おやつ代
- 連絡ノート代
- 紙パンツ代
- オムツ代
- パット代
要介護認定とは何ですか?
身体の自由が利かなくなって、誰かの手を借りる必要が出てきたり、認知症によって生活が難しくなっている場合に、役所に申請を出すと、認定調査員が訪問し、調査の上、介護度を決定し認定されることになります。
要支援1~2、要介護1~5に振り分けられ、介護度によって介護サービスを受けることが出来る範囲が変わってきます。
負担する割合(1割負担、2割負担、3割負担)などはどのように決まっていますか?
利用者の負担は、介護度と所得によって割合が変わります。単身者の場合以下の所得によって決まります。
- 3割負担 年金収入等340万円以上(合計所得金額220万円以上)
- 2割負担 年金収入等280万円以上(合計所得金額160万円以上)
- 1割負担 年金収入等280万円未満(合計所得金額160万円未満)
高額介護サービス費とは何ですか?
一か月に支払った利用者負担の合計が負担限度額を超えたときは、超えた分が払い戻される制度です。
一般的な所得の方の負担限度額は44,400円です。
- 高所得者については、負担能力に応じた負担を図る観点から負担限度額が引き上げられました。
- 課税所得690万以上(年収約1,160万円以上): 140,100円
- 課税所得380万以上690万未満(年収約770万円以上1,160万円未満): 93,000円
- 住民税課税~課税所得380万円未満(年収約770万円未満): 44,400円
- 世帯の全員が課税されていない世帯 : 24,600円
- 生活保護受給者 : 15,000円
身体が弱ってしまい、もっと介護サービスを受けたい場合はどうすれば良いですか?
区分変更をかけて介護度の見直しをすると良いでしょう。ケアマネージャーさんやケアプラザなどに相談すると手配してくれます。逆をいうときちんと認定を受けないと介護サービスを充実したものは受けられないということです。
身体が弱くなる前に、しっかりとした運動や心のケアを受けることで介護度を上げずに済む場合があります。
介護度が上がるにつれて、不動産の売却は難しくなりますか?
介護度は関係ありませんが、認知症状によって契約行為自体が難しくなると不動産の売却が行えなくなる恐れがあります。
その場合、成年後見制度などを利用することになりますが、なかなか家族の思い通りにはいかないケースが多いようです。
事前に家族信託制度などを利用して、決裁権を親族に譲っておくといざという時に非常に便利です。
認知症になる前、なった後で不動産の売却への対策は異なります。認知状態が悪くなる前に、きちんとした対策をすることで不動産の揉め事を減らすことができます。
デイサービスの費用を安く抑えることはできますか?
上述したように、介護度によって費用へ変化し、加算料金とその他の料金によって費用は決定します。介護度が高ければ高いほど、介護費用は高くなることになります。
デイサービスの費用を抑えたいのであれば、一番大切なことは健康寿命を延ばすことです。一人一人の体の状態を確認しケアをできる介護施設を探すことにあります。デイサービスはどこも同じと諦めずに、利用者自身の健康寿命を延ばすことにしっかりと焦点を当てることで長い目で見れば、デイサービスの費用を抑えることにつながります。
費用が大きくなることを、利用者や介護施設をただ責めるだけでは、もしかしたら問題を悪化させるだけになってしまうかもしれません。健康であることを出来る限り維持する、介護を任せっきりにしないことが金額的にも精神的に大きな負担を減らすことになります。
まとめ
健康寿命が老後資金の流れを大きく変えます。
早い段階で、食事に気を付けたり、運動習慣を持つことがとても大切です。デイサービスの費用ばかりを気にするのではなく、後々の長いスパンでの負担を苦慮して、介護が必要となった方の有効なケアをしっかりと考える必要があります。
介護認定が下りるようになったら、要支援の段階でしっかりリハビリすることで、自宅で生活できる期間を長くします。
とはいえ、戸建てにお住まいの方は、ヒートショックや自宅での転倒など、事故のリスクも高くなります。
※ヒートショックとは、家の中の温度差によって体への負担が急激に増え、血圧の上昇などにより転倒をしてしまうことを言います。
身体の状態と住居というのは、実は非常に密接な関係があります。高齢者が一番長く居る居住空間を適切に保つため、デイサービスだけではなく、リフォームや住み替えを検討することで全体的な負担を減らすことも可能です。
アドバイザー
若松貴男
株式会社ビックハート代表
株式会社ビックハートは、栄区で介護施設4拠点、整骨院、不動産会社を運営。介護福祉・身体の状態・不動産という3つの視点から高齢者の生活をサポートしています。
ビックハートとは?
保有資格一覧:宅地建物取引士/柔道整復師/介護支援専門員(ケアマネージャー)/福祉住環境コーディネーター2級/高齢者住み替え支援相談員
許認可:神奈川県知事(1)第30995号